当時、主人が出張がちで、住んでる場所は竹やぶの中だったから「番犬が欲しい」と言いました。
ええ、確かに言ったんです。私の頭の中の「番犬」は立ち耳でコロコロしてて、きゃんきゃん吠えてくれるカワイイ子
外にポチって名前を書いた犬小屋を作って、ご飯をあげてお散歩して・・。
そんな光景を思い浮かべての「番犬要求」だったんです。それが・・・
今となっては、賢くて優しくておっちょこちょいで強くて、そんな吉宗が大好きですが、初めて見た時は、正直1kmくらい引いたもんです。
「黒い」「かじる」「デカイ」
吉宗を迎えるにあたり、ネット、図鑑など読みあさりましてそれなりの心構えはしていたものの、心の底に「怖い、怖い、コワーイ
」ってのがあったんですね。
吉宗はそれを見抜いて、私をナメてました。お父さんの言う事なら聞く、でも私には逆切れする。

随分と泣かせてくれたよなぁ、吉宗。
でも母は負けるワケにはいかなかったんだよ。お前はすんごく強い犬。飼い主の言う事が聞けなかったら猛獣そのものだ。人間なんて噛み殺す力を持ってるでしょ。だから、絶対に負けらんなかった。
ナメられたままじゃ私は第一の被害者だったかも知れん。
だから、暴れまくるお前を道端で脚払い、家の中では仰向けに組み敷いて「鼻かじり攻撃」
もう「コワーイ
」なんて言っちゃいらんねぇ
飼ったからには、ウチのグループに入ったからには、お父さんが大ボス、私は小ボス、お前はその下なんだかんね
打ち身とアザで、母の身体の半分近くは真っ黒だったんだぞぉ

でも、お前もいっぱいいーっぱい頑張ったよ
遊びたい盛りには狭いショップのケージの中。
甘えたい盛りには父と母のしごきとも言える、厳しい躾。
「虐待じゃんか
」と言う人もいるかも知れない。
でも、これはウチのルールなんだ。
洋服も着せず、誕生日の犬用ケーキもなし。
洋服が嫌いなのは知ってるし、腸の超弱い(・・・)お前には、フード以外の慣れない脂分は与えない。
長男のお前に与えない限り、葵にも竹千代にも与えない。

お前がいるから3キョウダイ仲良く出来てんだなぁって、最近つくづく思うよ
アリガトね、吉宗

うん・・・・・・・・・イインダヨ・・・別にね、かあちゃんの独り言だからさ・・
はい、おやすみおやすみ